白内障
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白内障とは

正常と白内障の違い

白内障は、眼の中の水晶体(レンズ)が濁って、視力が低下する病気です。
この濁りは、薬を用いて進行を少し遅らせることはできても、濁り自体を取り除くことはできません。

そのため、濁った水晶体を手術で取り出すことが根本的な治療となります。
白内障は、糖尿病や高血圧症、視神経疾患がなく、全身状態が良い場合はほぼ元通りに治すことができます。

白内障の手術について

白内障手術動画

当院での白内障手術について

  • 無痛手術を目指します。痛みに不安を感じる方には、点眼麻酔、前房麻酔、テノン嚢下麻酔などの麻酔方法を組み合わせて対応いたします。
  • 丁寧な手術を心掛けています。最新の白内障手術機器を揃えるなど、万全の態勢を整えております。
  • 多様な眼内レンズをご提供いたします。トーリック眼内レンズ(保険診療可)、多焦点眼内レンズ(自費診療)など、患者様のニーズに合わせて眼内レンズを選択します。
  • 火曜、木曜日の午後が手術日になっております。「運転免許更新に間に合うように手術をしたい」などの患者様の希望にできるだけ対応いたします。

院内で白内障手術説明ビデオを流すなど、情報提供に心掛けております。
ご不明な点があれば、お気軽にスタッフにお問い合わせください。

白内障手術の流れ

術前処置

  1. 瞳孔を開く薬・抗生物質・麻酔などを点眼をします(約1時間)
  2. 手術室に入り、眼の周りを消毒します。
  3. 眼を開けておくための器具を眼にはめます。
白内障手術の流れ

手術中

手術中の様子
  1. 白目と黒目のさかいを約3ミリ切開します。水晶体の前の膜を円形に取り除きます。
  2. 超音波装置で水晶体の濁りを細かく砕きながら吸い出します。
  3. 眼内レンズを挿入します。
  4. 手術時間は約5~10分です。
ご注意事項
  • 手術中は一点を見つめてください。
  • 痛みは感じませんが、顕微鏡の光のまぶしさや器具の接する感じはわかります。

多焦点眼内レンズを希望されるかたへ

多焦点眼内レンズは、遠近両用眼内レンズで、遠くと近くにピントが合うように設計されており、遠くも近くも眼鏡なしでピントが合いやすくなります。
20歳代の眼に戻るわけではありませんが、眼鏡使用頻度を減らし、依存度を低くするものです。白内障手術後に視力回復だけでなく生活の質の高さの充実を図る目的で導入しています。

単焦点レンズと多焦点レンズの違い

白内障手術に使用する眼内レンズには、単焦点レンズと多焦点レンズの2種類があります。
単焦点レンズはある一定の距離にピントが合うレンズです。
一方、多焦点レンズは、遠くと近くの2つの距離にピントが合うように設計されています。
多焦点レンズでの見え方には慣れることが必要です。日々、ものを見ることで脳が順応し、より鮮明に見えるようになります。


通常の視界
単焦点レンズの視界
グレア・ハロー現象を起こした視界
多焦点レンズの視界
多焦点レンズ使用のご注意事項

多焦点レンズは複数の焦点が合うため、単焦点眼内レンズに比べると、暗所で光が散乱し、光の周辺に輪が架かって見える現象(グレア・ハロー現象)を自覚しやすくなりますが次第に慣れて数ヶ月のうちに気にならなくなる方が多いようです 。

特に、 手術後数ヶ月は、夜間の運転等には注意が必要です。

通常の視界
通常の視界
グレア・ハロー現象を起こした視界
グレア・ハロー現象を起こした視界

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の選定療養について

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、当院では選定医療の費用として、通常の診療費とは別に以下の金額をご負担いただきます。

多焦点眼内レンズの種類 【片眼】金額(税込)
アイシー 15万円
テクニスシンフォニー 18万円
テクニスシンフォニー
(乱視用)
20万円
パンオプティック 23万円
パンオプティック
(乱視用)
26万円

選定療養とは、患者さんご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。
多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。

多焦点眼内レンズを使用する白内障手術の費用

手術費用 =
多焦点眼内レンズに係る費用
<選定療養(全額自己負担)>
+
白内障手術の費用
<医療保険で給付>

硝子体手術について

硝子体手術とは

硝子体手術とは、正常あるいは病的硝子体を切除し、眼内増殖組織を除去したり、水晶体や網膜などの周囲組織に対しても眼内から諸操作を加える手術療法すべてを総称したものです。

手術適応疾患

中間透見体の混濁(硝子体出血など)、後部硝子体膜に関係した黄斑疾患(網膜前膜、黄斑円孔など)、網膜前後の増殖、裂孔原性網膜剥離、出血や滲出を含めた網膜剥離などが、手術適応疾患です。

硝子体手術のながれ

硝子体手術のながれ
  1. 局所麻酔(点眼麻酔とテノン嚢下麻酔)をまず行います。
  2. 硝子体の器具を出し入れするポートを3カ所設置します。そこから硝子体カッターと眼内照明ファイバーをいれて、硝子体手術を行います。
    (白内障を同時に行う場合、白内障手術後に硝子体切除を行います。)
  1. 硝子体切除行い、そのあとに必要があれば網膜表面の膜(網膜前膜、内境界膜、増殖膜など)を摂氏で取り除きます。
  2. 網膜に裂孔や網膜剥離がみられた場合、液空気置換を行い眼内を空気、SF6ガスに置き換えることがあります。(その際は、術後に約1~2週間の間、下向きで移動、仰臥位不可、横向きで休まれるなどの指示があります。)
  3. 強膜創、結膜創を処理・縫合し、眼圧を整え手術は終了します。

ガス、空気が眼内にはいった場合

ガス、空気が眼内にはいった場合

液空気置換後には眼内に空気、ガスが入ることになります。気体が入ることで網膜が圧迫されることになります。術後に下向き姿勢、寝る時に仰臥位不可、横向きで休むことになります。上向きで就寝した場合、ガスが眼内レンズを押し上げ眼圧が上がる可能性と網膜を抑える効果が少なくなります。